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东方外来韦编/2018 Autumn!/幻想乡地理/中日对照
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第2回 幻想郷ジオグラフィ | 第2期 幻想乡地理学研究 |
【は じ め に】 | 【写在前面】 |
幻想郷、をそれは地上に残された最後の秘境……。博麗大結界に守られた楽園は、ひとたび足を踏み入れれば、二度と外に出ることはかないません。外の世界の住人である私たちあは、東方Project作品群を通して幻想郷に触れているものの、多くは謎に包まれたままです。本誌では、安楽椅子探偵ばりに幻想郷へ思いを巡らせるべく、ゲームプレイや読書体験をもとに、一歩ずつ確かめながら「経験上の地図」の作成を目指しています。さあ、今回のプロジェクト・幻想郷ジオグラフィが指し示すものは? | 幻想乡,孑遗世间的最后秘境……。这座由博丽大结界所守护的乐园,一旦踏入其中,便永世无法离开。身为外面世界居民的我等,虽能凭借东方Project作品群一窥幻想乡风采,但更多的景色依然隐藏在重重谜雾之后。本刊,以安乐椅子侦探的行事方式将那些引人思绪的内容,以游戏体验和书籍内容为基础,在一步步推理确定的过程中尝试绘制「经验上的地图」。那么,本次幻想乡地理学研究计划指向的目标会是什么呢? |
・作品が発表された順を追って考察し、追記していく積み上げ型をとります。 ・ZUNさん自身は地理を大まかに把握しているらしいですが、どこまで決めているかは不明瞭です。 ・これは「組み合わせによる遊び」にすぎません。 ・みなさんも、自分だけの幻想郷の地図を作ると楽しいかもしれません。 | ·考察遵循作品发布顺序进行,通过不断补充叙述的方式最终完成研究。 ·ZUN先生本人对幻想乡的地理设定有大略把握,但落实的设定细化到何种程度尚不清楚。 ·本文不过是简单的「拼图游戏」而已。 ·希望诸位也尝试制作自己的幻想乡地图,也许能体会到别样的乐趣。 |
对上一期内容的补足
★前回からの補足 | ★对上一期内容的补足 |
いきなりで大変恐れ入りますが、前回の見落とし情報の補足から始めさせていただきます。 | 一下子这么唐突非常抱歉,不过这次还是先从对于前一期遗落内容的补足开始入手吧。 |
「紅魔郷」Stage1の終盤、境内裏の森を抜けた先に横たわる濃い青色の帯状のものがあります。ボスのルーミアと対峙する直前のシーンですね(画像1参照)。色と幅からすると小川ということになりますが、本当に川かどうか確信が持てなかったので、念のためにZUN氏に確認したところ、小川であることは間違いないということです。しかしながら、この川が「紅魔郷」のStage2の「霧の湖」とつながっているかどうかについては回答は得られませんでした。この小川が何処から来て何処へ行くのか……謎ながら材料が一つ増えました。 | 在「红魔乡」Stage1的末尾,在离开神社境内的森林之后可以看到前方的横着一条浓重青色的带状地形。也就是在马上要和BOSS露米娅展开对峙的那个场景(参考画像1)。从颜色和宽度来看应该是一条小河,不过并不能确认这到底是不是小河,慎重起见向ZUN进行了确认,得出结论那确实是一条小河。但是至于这条河有没有与「红魔乡」Stage2的「雾之湖」相连这个问题则没有得到答复。这条小河究竟是从何处来又到何处去呢……虽然令人疑惑但手头的素材又多了一份。 |
Case 2
Case2.「妖々夢」に見る幻想郷の地理 | Case2.「妖妖梦」中的幻想乡地理 |
ということで正式に「紅魔郷」および2002年に別れを告げて、「妖々夢」、2003年の作品世界へと踏み込みます。今回も順にステージを追って情報を集めていきましょう。なお、今回はゲームのマニュアル中に手がかりがほとんどなかったので、主に作中の描写を追っていきます。 | 接着让我们正式地告别「红魔乡」以及2002年,来进入2003年的作品、「妖妖梦」的世界中吧。本次也按顺序一关一关地收集信息吧。另外,在本作中的游戏手册中没有找到什么线索,因此主要以作品中的描写为切入点。 |
Stage1
Stage1:白銀の春 | Stage1:白银之春 |
「妖々夢」Stage1の周囲は森です。「紅魔郷」Stage1とは共通点が多く、進行方向に向かって左右両側は木々、中央は少しひらけているという情景はほぼ同じと言っていいでしょう。大きな違いは、画面に舞い散る雪の結晶。今回の異変の象徴ですね。また「紅魔郷」Stage1では夜だったのに対し、「妖々夢」Stage1では明るさは弱いものの夜ではないようです。昼過ぎくらいでしょうか。主人公はあくまで霊夢なので、霊夢が神社から出発したのだから周りは森、という前回通りの解釈をとりたいところです。ただし、冒頭の補足で述べた小川は見当たりません。 | 「妖妖梦」Stage1的场景周围是一片森林。这与「红魔乡」Stage1有着很多的共同点,在自己行进方向两侧的树木从中间被稍微分开这个场景几乎在两作中几乎可以说是一样的。两作之间巨大的差别是,本作中画面里飞舞着的雪花。也就是这次异变的象征。另外「红魔乡」Stage1的时间点是夜晚,与此相对的「妖妖梦」Stage1周围环境中的光亮虽然比较弱但并不是在夜间。应该是在午后的时段吧。主角到底是灵梦,因此灵梦是从神社出发的,所以可以本应得出这次的森林也是也前作一样这样的解释。只不过,开头部分提到的那条小河并没有出现在画面中。 |
ここでStage1のボス・レティが出現した場所について二つの考え方ができます。一つは、「紅魔郷」Stage1では境内裏の森を抜けた先に霧の湖があるわけですが、今回は森を抜けた先(「妖々夢」Stage2)が山里なので、「妖々夢」Stage1で霊夢が飛んでいる方向は「紅魔郷」の際とは別の方向である、というもの。もう一つは、霊夢の飛んだ方向は前回と同じで、レティが境内裏の小川に至る前に現れた、という考え。ただ後者はやや無理やりな印象はぬぐえません。 | 在这里关于第一关BOSS蕾蒂出现的场所的猜测有两种思路。第一种是,「红魔乡」Stage1离开神社境内森林之后到达的是雾之湖,但是本作中离开森林之后到达的地方是(「妖妖梦」Stage2的)山村,所以「妖妖梦」Stage1中灵梦飞行的方向与「红魔乡」时飞行的方向是不同的,这是其一。另一种思路是,灵梦飞行的方向与前作是一样的,但蕾蒂在灵梦飞到小河之前就出场了,这种展开。只是后者的思路想法多少有点生拉硬拽的感觉。 |
ほかに手がかりが無いので、ステージ道中曲のタイトルについても考えてみます。「無何有の郷 ~ Deep Mountain」にある「無何有」とは、人間の手が入っていない自然のこと。中国の思想家、荘子の説く理想郷ですね。Music Roomでは「曲名(何か有るという事が無い)通り、手付かずの自然をイメージしてあります。」とありますので、曲名は幻想郷の大半のことを指していると考えてよいのではないでしょうか。同じようにサブタイトルの「Deep Mountain」についても、幻想郷一帯が属する山間部のことを指していて、この表記があるからと言ってStage1が山を舞台にしている、という解釈は成立しないように思います。 | 由于没有其他的线索,所以本文试着从关卡道中曲的标题进行了一些考虑。「无何有之乡 ~ Deep Mountain」中的「无何有」,是没有经过人类之手打磨的自然。是中国的思想家:庄子提出的理想乡。在Music Room中写的「就像曲名(「好像没有什么东西」)所写的那样,给人一种未经开发的自然之感」,产生这首曲名也是在指代幻想乡的大半部分中这种想法也是没错的吧。但以同样的思维来看副标题中的「Deep Mountain」,有指代幻想乡一带所属的山中的状态,为这样的文字就将Stage1的舞台设置在山中,这种说法则是难以成立的。 |
Stage2
Stage2:マヨヒガの黒猫 | Stage2:迷途之家的黑猫 |
タイトルにあるマヨヒガは、マヨイガ、あるいは迷い家とも書く山中の家(と、その一帯の楽園的な場所)のことです。民俗学者・柳田国男の著書「遠野物語」の記述をきっかけに広く知られることになりました。逆説的に言うと「マヨヒガに来たのだからStage2は山の中にある」ということですね。とはいえ幻想郷一帯が山の中みたいなものなので……。ステージ道中の描写から見るかぎりでは、Stage1では木々の合間に道(獣道?)的な幅が認められるのに対して、Stage2では樹木の密度が上がっています。ここではあまり道と呼べるものは見当たらないですし、マヨヒガとして正しく「山中」であると言えるでしょう。 | 标题中的迷途之家,是一座在日语中有像是マヨヒガ、迷い家等等许多种写法的山中的家宅(那片区域中的,一处乐园般的场所)。前文的记述因为民俗学者:柳田国男的「远野物语」而被广为人知。反过来说「正因为来到了迷途之家更能说明Stage2是发生在山里的」。但转念一想整个幻想乡都是地处山间所以……。从关卡道中的画面来看,与Stage1中可以确认的繁密树林以及林间小道(兽道?)的景象相对的是,Stage2中树木变得更加茂密了。而这里也很难看到类似道路的地方,可以说正是迷途之家所在的「山中」吧。 |
それから、これはStage5から振り返ってみればの話ですが、隠れ里の一種であるマヨヒガは、いわゆる異界――仙界や冥界、地獄などのように幻想郷とは異なる小世界の一つ――である可能性があります。この、「幻想郷は異界のひとつだが、他の異界とイコールではない」というのは大きな考えで、本作後半の行き先についても大きく影響してきます。また、異界であれなんであれ山の中という前提で地図に記してみると、だいたい図5のように見ることができます。 | 于是,在这里是从Stage5回头来看的角度来说的,迷途之家作为世外桃源的一种,也是各种各样的异界的其中一种——例如仙界、冥界还有地狱一样是和幻想乡有所不同的独立的小型世界——这种可能性也是存在的。基于「幻想乡虽然属于异界的一种,不过并不与其他的异界相等」这种观点,对于本作后半部分的目的地与展开有着很大的影响。另外,不管是异界还是什么其他的事物以地图上地处山间这一记载为前提的话,大致地形应该是如图5所示。 |
Stage3
Stage3:人形租界の夜 | Stage3:人偶租界之夜 |
霊夢「夜は冷えるわ」 | 灵梦:「夜里好冷啊」 |
アリスと戦う前の霊夢の発言です。ここに来るまでに時間が経過し、夜になったことがわかります。「紅魔郷」ではStage6で紅魔館の外に出たら夜になっていましたから、今回は出発時間が遅かったのか、前の異変の時よりも遠くに行ったことが推測されます。 | 在和爱丽丝的战斗开始前灵梦说了这样一句话。可以看出主角在到达这里时花了一段时间,并且已经到了晚上。在「红魔乡」中主角在到达Stage6的红魔馆外时才到晚上,所以可以推测出这次出发的时间也许比较晚,也有可能是这次走的路比上次异变时更远。 |
次にアリス対咲夜の会話より。 | 接下来是爱丽丝与咲夜的对话。 |
アリス「風下に寂れた神社があるわ」「そこから頭が春っぽい巫女が(後略)」 咲夜「向うは風上ね」 | 爱丽丝:「在下风方向有个萧条的神社」「那里住着一位满脑子都是春的巫女(后略)」 咲夜 :「往上风的方向」 |
咲夜の言う「向う」が「むかう」なのか「むこう」なのかは判然としませんが、「この場で咲夜は風上へ向かった」と解釈するには問題ないでしょう。 | 咲夜所说的「上风的方向」究竟是「朝向上风」还是「正对着上风」在这里无法弄清,但是「当时咲夜正对着风吹来的方向」这样解释应该是能够成立的。 |
風の発生について少し考えて見たものの、季節や気圧配置、コリオリの力といった要因よりも地形そのほうが山奥の幻想郷では風向きへの影響が強いように思えます。そして幻想郷の地理も地形も今のところあまりよくわかっていません。そもそも人為的(妖為的?)に起こされた異変の影響で起こっている風なので、やはり一番の要因は「異変を起こしたことそのもの」と考えます。わりと回り道でした。 | 对于风的产生虽然进行了一些猜测,可以说即便诸如季节和气压的状态以及地偏力这些因素有很强的影响,但对于地处深山的幻想乡来说还是地形本身对于对于风向的影响更强。而幻想乡的地理和地形目前则无法获得清晰的了解。况且这次的风本来就是因为人为的(妖为的?)异变的影响而发生的,所以最重要的因素果然还是「异变发生本身」。这样绕了一个圈又回到了原点。 |
なお、本作以降の情報から補足ではありますが、「華夢想」での背景描写、「求聞史紀」では文章での記述によって「アリスの住処は魔法の森」とわかっています。夜のため周囲が判然としませんが、アリスと出会った場所はまだまだ森である可能性はあります。とすると、山からいったん下りたのでしょうか?謎は深まります。 | 另外,再来用后续作品中的信息进行一下补充吧,通过「萃梦想」的背景描写,「求闻史纪」中文章的记载可以了解到「爱丽丝的住所在魔法森林」。虽然由于当时是夜晚所以难以通过周围的场景判断位置,但和爱丽丝见面地方有可能仍然在森林里。这样一来,不就是又从山中出来了吗?问题变得更加扑朔迷离了。 |
Stage4
Stage4:雲の上の桜花結界 | Stage4:云上的樱花结界 |
このステージでは明確に場所の移動が描写されます。スタート直後の和霊夢はただ「春の気配」に向かって飛んでいる状態ですが、しばらくすると画面奥に向かう形で大きな右回転の渦状の模様が入ってきます。そして、その渦がほどけた直後に画面が明るくなり、陽の光とともに中ボスのリリーホワイトが登場。周囲が一気に明るくなり、Stage1からずっと画面に舞っていた雪の結晶が消え去ります。こうして霊夢が雲の上に着いたことが示され、遠くに山々を望みながら一路春を追うことになるわけです。この一連の流れはBGMの移り変わりとともに演出されるとても美しいシーンなのでぜひプレイしながら味わってもらいたいですね。 | 在本章节里有着明确的对于移动场所的描写。在刚开局时灵梦仅仅是处于一种朝着「春天的气息」行进的状态,稍后一个朝向画面深处的巨大顺时针漩涡状物体出现在画面中。接着,在那个漩涡消失之后场景就豁然开朗,阳光和中BOSS莉莉霍瓦特一起出现了。周围的场景一下子变得明亮了起来,从Stage1开始就一直飘舞的雪花也不见了。这反映了灵梦一边望着远处的群山一边一路追寻着春行进,现在已经飞上了云端。这里的一系列美丽动人的场景也在BGM的变化中被展现出来所以推荐各位一边体验本作游戏一边享受这份美妙的场景。 |
なお「妖々夢」の「キャラ設定.txt」によれば、「幾幾ら待てども春が来ない為、雲の上まで様子を見に行くと、そこはすでに春になっていた。」とのことです。 | 另外在「妖妖梦」的「角色设定.txt」,有「无论等多久春天都没有到来,所以跑到云上一看,那里已经是春天了。」这样的一句话。 |
Stage3からの流れで、ボスの向こう側=風下に「幽明結界」があります。 | 从Stage3的展开来看,在BOSS所面对的方向=下风向那里,存在着「幽明结界」。 |
霊夢「なんで雲の上に桜が舞っているのか」 ルナサ「この辺は、この季節になると …気圧が下がる」「上昇気流と言いたかっただけ」 | 灵梦「为什么云端会有樱花在飞舞啊」 露娜萨「这附近,一到这个季节 气压就会…下降」「我不过想说上升气流而已」 |
風下が上空ということと、上昇気流ということは話としては確かに合っています。これまでの話を統合すると「(博麗神社を出発し)森を越えて山の隠れ里について、そこからさらに上空へ来た」ことになります。 | 下风口在空中的话,确实就符合有上升气流这种说法了。在这里将之前的内容进行一下总结的话就是「(从博丽神社出发)穿过森林到达了山间的世外桃源,从那里再进一步飞到了高空中」这样的状况。 |
Stage5
Stage4:白玉楼階段の幻闘 | Stage41:白玉楼阶梯的幻斗 |
ひたすら長い階段を上っていくステージ。冥界にあるお屋敷・白玉楼へと続く階段での戦いです。庭師の妖夢が、この場所についていろいろ教えてくれます。霊夢との会話では、 | 这关卡中主角一个劲地顺着长长的阶梯向上前进。并在通向冥界中的宅邸·白玉楼的阶梯上进行了战斗。身为园艺师的妖梦,告诉了主角许多关于这个地方的信息。比如在与灵梦的对话中: |
霊夢「まさかと思ったけどここって……」 妖夢「昔は生きていた者が住む処よ」 | 灵梦:「虽然还不是很确定不过难道说这里是……」 妖梦:「曾经活着的人所住的地方哦」 |
また対魔理沙との会話で妖夢は以下のように語っています。 | 另外在和魔理沙的对话中妖梦说了下面这番话。 |
妖夢「人間がここ白玉楼に来ることはそれ自体が死のはずなのよ」 | 妖梦:「人类来到这个白玉楼本身就应该已经死了才对」 |
ということで、Stage5の階段はすでに白玉楼の敷地内であり、また冥界ということですね。Stage4で越えてきた結界の向こう側が冥界となっているわけですが、では結界の向こう側は「どこ」なのか。幻想郷なのか、幻想郷ではないのか。 | 因此可以说,Stage5的阶梯和白玉楼的土地,已经处于冥界了。虽然已经知道通过Stage4中出现的结界后到达的地方是冥界,那么结界的另一端具体又是「哪里」呢。是幻想乡的一部分吗,或者是幻想乡之外的地方呢。 |
ここで冥界について、というよりも異界について補足したいと思います。 | 在这里本文打算对于冥界,不如说对于异界进行一些补充。 |
「紅魔郷」から検討を進めているのでまだ2作品目ではありますが、Windows版の東方Projectとして初めて「異界」に来ました。ここで言う異界とは、普段われわれ人間が暮らしている世界とはなんらかの形で隔絶された場所を指します。遠い宇宙や深海、秘境などのように物理的に行くのが困難な場所ということではなく、観念的、概念的、呪術的になんらかの行き来に対する障害がある場所ということですね。もちろん幻想郷も異界の一つです。その他の異界は幻想郷と接点があるものの、幻想郷に含まれている、内部にある異界というわけではないので、「冥界が幻想郷の中にある」というのは間違いです。東方Projectの作品中では、異界同士は行き来が頻繁もしくは簡単な印象があります。あくまで外の世界と比べるとではありますが。 | 因为本文是「红魔乡」开始进行的考察所以这里仅仅是第2作,但作为Windows平台上的东方Project作品本作是第一部到达了「异界」的作品。此处的异界,是指被通过某种形式与我们人类所居住的世界相隔绝的地方。并不是宇宙、深海或是某些秘境那样从物理角度很难前往的地方,而是观念、概念、或是咒术的层面上被阻断通路的场所。幻想乡自然也属于这样的异界的一种。尽管其他的异界与幻想乡之间存在着连接点,但是包括幻想乡在内的这些世界,都不处于任何其他世界之中,因此「冥界存在于幻想乡之中」这种说法是错误的。在东方Project的作品中,异界人来到幻想乡这种行为可能给人一种频繁、或者说是简单的表象。但这终究是与外面世界的情况相比之下的结果。 |
そして、ここまでをまとめた地図を図6とします。 | 接下来,通过图6将到目前为止总结的地图进行一下展示。 |
Stage6
Stage6:彼の世に嬢の亡骸 | Stage6:冥界大小姐的尸骸 |
前のステージから冥界なので、具体的な方向の描写は無いのですが、ちょっとステージのサブタイトルを見てください。 | 从上一关开始玩家就进入了冥界,虽然并没有描述具体的行进方向,但还是希望各位看一下本章的副标题。 |
「厭離穢土 欣求浄土」 | 「厌离秽士 欣求净土」 |
読みは「おんりえど ごんぐじょうど」。もとは平安時代の僧・源信が編築した仏教書『往生要集』の章題です。この世をけがれた「穢土」としてイヤがり、そこから離れたがること。そして清浄な極楽世界への往生を願い求めるという意味と言われています。それぞれは対の句として使われることが多いとか。 | 它的日语念法是「おんりえど ごんぐじょうど」。出自平安时代的僧人:源信编纂的佛书『往生要集』的章节标题。即对于被这个世界所玷污的「秽士」感到厌恶,期望脱离尘世。并且表达了渴求来生去往清净的极乐世界这层含义。这两句话经常作为对偶句使用。 |
さて、このゲームの行き先は「冥界」です。冥界的な場所を表す言葉はいろいろありますが、具体的な方向性を表す呼び方として「浄土」のひとつに「西方浄土(さいほうじょうど)」という言葉があります。これは本当に「ずっと西の方にある浄土」という意味でして、もう「冥界に行く=西に行く」でいいんじゃないかなと飛びつきそうになるんですが、あまり適当なことを書きすぎると怒られるので一応調べてみました。するとびっくり。浄土のバリエーション、多過ぎませんか……? | 接下来,便是本作游戏中的目的地「冥界」。虽然存在许多用来表述冥界式的地点的词汇,但要是具体并且有方向性来讲的话则有作为「净土」的一种的「西方净土」这样一个词汇。它代表着「一片存在于遥远西方的净土」的意思,虽然已经可以直接得出一个「去往冥界=西去」这样的答案了,但这样敷衍行为一定会被训斥的于是姑且进行了一些查证。经过查证得出了令人惊讶的结果。所谓净土,居然还有那么多的版本存在吗……? |
もともと浄土は穢土、けがれた現実世界とは反対の場所である(仏の治める)清らかな土地を意味するもの。つまり仏と浄土は1対1対応、仏が一人いれば浄土もーつあるということですね。で、最初は仏と言えばお釈迦様だけだったけれど、いろいろな経典が生まれていろいろな仏が増えたので、そのぶんいろいろな仏に対応した浄土が、これまたいろいろ生まれました。一人の仏が教化(善行によって人々を導くこと)できる範囲を「仏国土」(ぶっこくど)といい、それぞれの仏が教化した仏国土を「〇〇浄土」「〇〇世界」「〇〇国」などと呼ぶようになります。厳密には異なりますが、神様の数だけ天国がある、みたいなものというのが遠からずなところでしょうか。ちなみにザ・仏様こと釈迦の仏国土、つまり「この世」は「娑婆」と呼ばれています。いわゆる俗世間の意味で使われる娑婆の語源ですね。 | 最开始净土与秽土的意思,是指代被玷污的现实世界与以及之相反的(由佛陀治理的)清净土地。也就是说佛陀和净土是1对1的,有一个佛陀就有一片净土。虽然,最初只有释迦摩尼一个佛陀,但是后来许多新的佛陀随着各种经书典籍出现了,所以与那些佛陀一一对应的净土也随之产生了。单一一个佛陀所能教化(通过善行来引导人们)的范围则被称为「佛国土」,而那些佛陀教化的佛国土则分别被冠以「○○净土」「○○世界」「○○国」这样的称呼。虽然严格地来讲还是有所偏差,但大致是可以理解为,天国的数量是由神明的数量而定的。顺便被称为佛陀的释迦摩尼的佛国土,在「这个世界」被称作「娑婆」。世俗意义上的娑婆也是以此为典的。 |
さて「西方浄土」は「極楽浄土」とイコールでして、これは阿弥陀如来の浄土とされます。釈迦の仏国土がらずっと西にある別の世界、という意味で「西方」です。意外にも物理的な話ですが、日本から見て西にあるインド=天笠からさらにずっと向こう側、という観念的な意味合いで、実際に西に行ったら着けるという話でもなさそう。とはいえ西のイメージが強いことも否定できません。このあたりからも、風上の博麗神社に対して風下に位置する冥界は、博麗神社より西の方角にあるという連想は、あまり無理のないことではないでしょうか。また、逆説的に考えると風下が西なので、風上は東と考えることもできます。 | 另外,「西方净土」等于「极乐净土」,其也被视为阿弥陀如来的净土。这里的「西方」,指的是比释迦摩尼的佛国土还要无尽向西的其他世界。以一个具体的例子来讲,就是以日本为原点来看是比西边的印度=天竺更加向西的一端,这种抽象化的含义,实际上恐怕是无论怎样向西都无法到达的。但归根结底不能否认会跟人一种向西的印象。这样考虑起来,与上风口的博丽神社相对的下风口的冥界,其方位处于博丽神社的西侧这种联想,也并非不可能。另外,反过来讲因为西面是下风口,所以东面肯定是上风口。 |
図6で白玉楼の方を西側、博麗神社を東側としつつ微妙に上下を取り入れたものを、図6Aとします。 | 接下来把图6中的白玉楼放在西侧,将博丽神社放在东侧,把它以上下的位置进行一下排列并展示,也就是图6A了。 |
Phantasm
Phantasm 人妖の境界 | Phantasm 人与妖的境界 |
Extraで情報は得られませんでしたが、Phantasmでは紫が検討に値する情報をくれます。 | 虽然Extra关并没有得到什么信息,但是Phantasm关中的紫那里有一些值得讨论的信息。 |
紫「私もあなたと同じ 幻想郷の境に住んでいるわ 艮(うしとら)の境に」 | 紫「我也和你一样 住在幻想乡的边境上 就住在艮(东北)之境」 |
紫が言う「艮」とは、明治初頭まで公式に使われていた方位のひとつ。十二支の名称をベースにしており、今でも風水をはじめとした占いで使われています。今で言うところの北東を指しており、丑(うし)と寅(とら)の中間の方位なので「うしとら」と読まれていますが、もともとは古代中国の占い「易」における八卦(はっけ、はっかとも。8つの基本図像があります)のひとつ艮(ごん)が由来とかなんとか。 | 紫所说的「艮」,直到明治初期都在由官方使用的方位词。以十二地支的名称为基础,现在的风水等各类占卜中依然在使用。用现在的话说就是东北,即丑(北偏东)与寅(东偏北)之间的被称为「东北」的那个方向,取自中国古代的占卜书「易经」中八卦(在日语中,有多种叫法。内含8个基本图像)之一的艮。 |
とりあえずざっくり言って北東の方角ですね。あと、日本のみの考えのようですが、この艮は鬼門=縁起の悪い方角とされています。悪いものがやってくる方角とされていて、こちらへの備えをしっかりとすれば災いを防ぐことができるともされています。有名な例では、徳川幕府が江戸の町を整える際に鬼門である北東に寛永寺が建てられ、鬼門の反対に位置し、同様に忌み嫌われる裏鬼門の南西に増上寺が建てられたのは、そういった風水思想に基づいていると言われています。 | 总而言之直截了当地来讲就是东北那个方向。另外,从日本式的思维来考虑的话,艮是鬼门=不吉利的方向。因为被认为是灾厄的来向,所以一般认为只要对那个方向做好防备就能躲避灾祸。一个著名的事例,德川幕府在建设江户镇时在鬼门的东北方向的位置建立了宽永寺,而在鬼门对面同样被认为不祥的后鬼门西南方向建立了增上寺,这就是基于风水思想的考量而作出的决定的案例。 |
さて紫の言うことを真に受ければ、紫が住んでいる「艮の境」とは「博麗大結界の北東で、結界の境目」と解釈されるでしょう。 | 那么假设紫的说法是正确的,那么就可以解释为紫居住的「艮之境」就在「博丽大结界东北方向,是结界的交界点」。 |
今回新たに作られた図6と、前回作られ(て今回微妙に改修し)た図4Aとを組み合わせた地形を考えていきたいところですが、今の段階ではこの2つを組み合わせても混乱が増すだけのように見えます。次回以降でもう少し材料が増えてから、組み合わせに移れるといいなと思いつつ、今回の本稿を終了させていただきます。 | 接下来本文将重新制作的图6,以及上一次制作(并在这里稍作修改)的图4A在这里进行一下组合对地形进行了考证,但目前阶段将这2个图片进行组合之后仅仅是让问题变得更加复杂了。今后多少也会慢慢地继续积累材料,希望那些资料能够用在地图的组合中,而本文到这里也就接近尾声了。 |
- ↑ 应为Stage5