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东方香霖堂/东方外来韦编第11话/中日对照

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< 东方外来韦编第10话   东方香霖堂 


 ZUN氏自らが執筆する幻想ノベル最新話は、
 「錦上京」エンディングからさらに後のお話。
 陰謀論といえば、本作でもよく登場する
 あのキャラの得意分野でしたね?
  ZUN亲自执笔的幻想小说最新话,
  是「锦上京」结局之后的故事。
  说到阴谋论,不就是在本作中经常登场的
  那位角色的拿手领域?
(第十一話)錦上の審美
(第十一话)锦上的审美
 「……でね、思ったより大してお金にならないどころか、むしろ脅威になると思って排除する方向に向かってるのよ」
 「……因此那些人觉得,这个东西不仅不会像想象中那样赚钱反而还会成为一项威胁,所以他们正在考虑去排除这个东西」
 「うーん? つまり?」
 「嗯?也就是说?」
 「文明が硬化して衰退に向かったってこと。情報が変化を失って年老いた所為よ。惨めよねぇ」
 「也就是它使得文明发生了僵化并且开始走向衰退了。因为信息失去了变化而逐渐开始老化。真是悲惨啊」
 博麗霊夢は何も判っていないのだろう。お茶の減る速度だけが加速する。宇佐見董子1は相手が理解しようとしてまいとお構いなしにまくし立てていた。
  博丽灵梦大概一点也没懂。只有杯中的茶减少的速度在不断加快。宇佐见堇子不顾对方有没有理解而是继续滔滔不绝地谈论。
 「霖之助さん、お茶頂戴」
 「霖之助先生,再来杯茶」
 「はいはい。知りたかったことは理解できたかい?」
 「好好。你听懂你想了解的事情了吗?」
 「さあね。ただ、月の都が何を恐れていたのかは、何となく……」
 「模模糊糊。不过,我大概明白,月之都在害怕什么了……」
 霊夢は最近起きた異変について調べているそうだ。その異変とは、月の都がを恐れ、幻想郷を防波堤にして遮断しようとした事起こったらしい。
  灵梦似乎正在调查最近发生的异变。这个异变的起因,是月之都畏惧,从而尝试把幻想乡当成防波堤与之隔绝开来。
 僕は、そのはAIだと聞いて思い出したのだ。そういえばこの間、董子がAIに付いて熱く語っていた事を。そこで、霊夢が董子から話を聞ける場を用意したというわけだ、が……。
  当我听说是AI之后,我突然想了起来。说起来前段时间,堇子曾经热情地讨论过AI。因此,我姑且准备了这个场合,能让灵梦从堇子那里了解情况……。
 「AIは人間が作った知能なんでしょ?それなのに、なんで脅威になるの?」
 「AI不是人类所创造出的智能吗?为什么说,它反而会对人类构成威胁?」
 「だから、脅威にならないよ。脅威になると言っているのは、既得権益ホルダーと、不安になる情報ばかり浴びている人だけね。私達庶民は楽で豊かになるよ」
 「所以说,其实构不成什么威胁。说会构成威胁的,都是那些既得利益拥有者,还有那些每天只接触令人不安的信息的人。对于我们庶民来说这东西可以让生活变得更轻松更丰富」
 「既……何とかホルダーって?」
 「既……什么拥有者?」
 「既得権益、つまり政治でも経済でも学問でも芸術でも何でも、強い権力を振りかざして我が物顔していた人達よ。AIをコントロール出来る企業に権力が持って行かれるかも知れないからね。ふふ、欲深き者達の愚かな戦争よ。でもそれも傍から見ると……」
 「既得利益,也就是说不论是在政治领域也好经济领域也好学术领域也好艺术领域也好,那些手执强权自以为是的人。他们的权力可能会被那些掌控着AI的企业夺走。呵呵,单纯就是那些利欲熏心的人之间的战争。但从旁观者的角度上来看……」
 「それだ!」
 「就是这个!」
 「え?」
 「啊?」
 「月の都が恐れていたのはそれよ。既得権益を脅かすって奴。月の民が地上を支配していたって言ってるのは遥か昔の話だし、彼処に残っているのは過去の権力と虚栄心だけ。つまり、AIに権力を持って行かれそうで今回の異変を起こした」
 「月之都害怕的就是这个。威胁到既得利益云云。月之民统治地面已经是遥远过去的事了,那地方当今只剩下往日的权力和虚荣心。也就是说,他们的权力可能会被AI抢走所以才引发了此次异变」
 「さっき言ってた今回の異変って、月の都に幻想郷を滅ぼされたたって言ってた奴?でもAIと幻想郷は関係無いんじゃ」
 「你说的此次异变,是指幻想乡被月之都毁灭了之类的那个?但是AI和幻想乡不是没关系吗」
 「幻想郷を防波堤にして、外の世界のAIと遮断したみたい」
 「他们似乎把幻想乡当作了防波堤,来把他们和外面世界的AI隔绝了起来」
 「防波堤って、AIは物理的な物では無くただの情報、虚構よ。遮断するのならファイヤーウォールか、それこそだ電源落とせば良い。物理的な防波堤で防ぐなんて……」
 「你说防波堤,但是AI并不是物理上存在的东西而是单纯由信息组成的,是虚拟的。如果想隔绝就只需要个防火墙,或者单纯把电源掐断就好了。用物理上的防波堤隔绝有什么用……」
 「まあ、私にはよく判らないけど、幻想郷の変化を神秘的な方法で止めて、溢れる情報を時空に閉じ込めたとか何とか言ってたわ」
 「虽然,我也不是很懂,但他们说是想用某种神秘的方法令幻想乡的变化停滞,把过剩的信息封在了时空当中」
 「情報を時空に……。ふーん、月の都ってそんなに技術が進んでいるのね。だとしたら人間なんてとても太刀打ちできないね」
 「把信息封在时空当中……。嚯,月之都的技术原来这么先进啊。这么一来人类可能根本没有招架之力啊」
 お互い、相手の説明が突拍子もなく理解を越えているので、二人とも適当に話を合わせているだけのように見える。ただ、僕が調べただけでもこの間の異変は、異変中の異変と呼べるくらい奇妙な出来事だった。と言うのも、幻想郷全域が機能を停止する程の異変だったのにもかかわらず、霊夢や魔理沙の様な一部の人間を除いて殆どの人間が気付いていないからだ。
  两人的解释,似乎都超越了各自所能理解的范畴,因此在我眼中她们看起来只是在随便地应和。但是仅凭我自己的调查我就能感受到,此前的异变可以说是异变中的异变,极为奇妙。之所以会这样说,是因为明明异变严重到令整个幻想乡停摆,但除了像灵梦和魔理沙这样的一部分人类之外的绝大多数人类都没有察觉此事。
 僕はと言うと、実は異変に気付いていた。この店、香霖堂は外の世界から流れ着いた品を扱う古道具屋だ。ある時から漂流物がパタッと途絶えたのだ。その時期は霊夢が異変が始まったという時期と一致する。それが何を意味するのかは、二つしか考えられないだろう。外の世界の文明が減んだか、幻想郷の忘れ去られた物を受け入れる機能が停止したかだ。幸い、後者だったと言うわけだ。霊夢には、この異変の真実を暴けるのだろうか。
  至于我,其实察觉到了异变。我的店香霖堂,是销售从外面世界流入的物品的旧货店。从某个时间点开始漂流过来的物品突然中断了。那个时间点和灵梦口中的异变开始的时间一致。这意味着什么,大概只有两种可能。也就是,要么是外面世界的文明灭亡了,要么就是幻想乡承接被遗忘的事物的功能停摆了。幸运的是,实际上是后者。这个异变的真相,灵梦真的能揭得开吗。
 ──空気は澄んでいて、遠くの方に妖怪の山が見る。風も穏やかで、枯れ草も静かだった。
  ——在清新的空气中,妖怪之山遥遥在望。这是风和日丽的一天,枯草也很少作响。
 「見て。空に長い雲が出ててるわ!飛行機雲よ」
 「快看。天上有长长的云朵!是飞机云」
 「飛行機雲?幻想郷上空に飛行機が飛んでいるのは見た事が無いぜ。でもまぁ、美しい雲じゃないか」
 「飞机云?我可没见过幻想乡上空有飞机。不过,确实是很漂亮的云朵」
 と言いつも、霧雨魔理沙は細長い雲の説明を上手く出来なかった。
  即便如此,雾雨魔理沙也无法很好地说明细长的云朵的形成原理。
 「やぁねぇ、あからさまなケムトレイルだわ」
 「哎呀,那明显是化学尾迹」
 渡里ニナはそう言い切った。彼女は、化石が情報を吸収して生まれた貝の妖怪である。月の民が異変を起こす前から情報を吸収していたが、異変とAIの影響で自我を持つに至った、有る意味被害者の妖怪である。
  渡里贝子如此断言。她是一位贝类妖怪,因化石吸收了信息而诞生的。她自从月之民发动异变之前就已经在吸收信息,但受到异变和AI的影响而拥有了自我意识,某种意义上是一名身为被害者的妖怪。
 「ケムトレイル?なんだそれは」
 「化学尾迹?那是什么」
 「生物をコントロールするための薬を撒いてるのよ」
 「就是为了控制生物而撒的药」
 「誰が何の為にそんな事するんだよ」
 「有谁会为啥而做这种事啊」
 残念ながら彼女は世界を間違った視点で解釈しており、その所為で幻想郷では倦厭されがちだ。かといって、元の場所に閉じ込めておくとり悪化して、世界の脅威にならないとも限らない。魔理沙は、頭でっかちの生まれたて妖怪に、体験を積ませるべくあちこちに連れて本物の世界を色々見せている、のだが……。
  令人遗憾的是她总是在以错误的观点解读这个世界,因此她也受到了幻想乡居民的厌倦。即便如此,如果把她关在她原本所在的地方那么她的状况搞不好就会进一步恶化,成为世界的威胁。魔理沙为了能让她这种刚出生不久的妖怪积累生活经验,带她前往各种地方,接触真实的世界,只不过……。
 「……誰がって、知らないの?」
 「……是谁,你不知道吗?」
 「知るもんか」
 「这要怎么知道」
 「表の世界しか見てないからそうなるのよ。世界は裏にいる一部の人間だけで、未来が決められているのよ。オールドメディアは全部コントロール下で嘘しか言わないわ」
 「因为你只看表面世界才会不知道的。我们所在的世界的未来,都是在暗地里被一小部分人决定的。那些旧媒体在他们掌控之下通篇都是谎言」
 「そりゃあ……、楽な考えだなぁ」
 「像你这么思考……,生活起来一定很愉快吧」
 「どうして?みんな一部の権力に支配されているのよ?」
 「为什么?明明大家都被一小部分人的权力支配?」
 「だって、世界がどうなろうと自分が作った世界じゃ無いって事だし、自分には責任がないって事じゃないか」
 「因为,反正世界不受自己管辖,不管世界发生什么自己都不用承担责任吧」
 魔理沙は皮肉ったが、ニナには響いた様子は無かった。
  魔理沙如此讽刺道,但贝子看起来无动于衷。
 ──風に揺れる木々。光合成から逃れた光子が葉を反射して、地上に銀河を映し出している。美しすぎて何処かに作り物らしさすら感じる森。聖域と呼ばれる森だ。
  ——树木在风中摇曳。逃过光合作用的光子从叶子上反射,在地面上映出一道银河。这是一片美丽到有些不真实的森林。这片森林被称为圣域。
 この森の神聖さを尊重し、人間も妖怪も不用意に近づかなかった。しかし、この間の異変で少し様子が変わったようだ。と言うのも、聖域に月の民の施設『浅間浄穢山』が存在し、簡単に幻想郷を危機に陥れる事が出来ることが判ったからだ。それを何とかしようと最近は、人間妖怪問わず盛んに調査が行われている。
  为了尊重这片森林所具有的神圣特质,不论是人类还是妖怪一直以来都不会轻易靠近这里。然而在此前的异变过后,这种情况似乎发生了变化。这是因为,人们发现在圣域中有着月之民的设施『浅间净秽山』,能够轻松地让幻想乡陷入危机。为了防止这种情况,最近不论是人类还是妖怪都在频繁地调查这个区域。
 しかし、そんな風潮を良く思わない妖怪もいた。特にここに棲んでいた山姥達だ。山姥は社会を持たない妖怪である。聖域ならば誰とも繋がらなくて済むと思っていたから、ここに住んでいたのだから。
  然而,也有一些妖怪无法容忍这样的趋势。特别是一直住在这里的山姥们。山姥是一种不进行社会交往的妖怪。她们认为只要身处圣域就无需和任何人产生联系,因此选择栖身于此。
 「誰かと思ったら、また博麗神社の巫女か。お前じゃなかったら撃ち落としたぞ」
 「我还以为是谁,结果又是博丽神社的巫女啊。也就是你要不然我早把你打下来了」
 山姥の王、塵塚ウバメは平気で通り過ぎようとする霊夢を捕まえる。
  山姥之王尘塚姥芽,拦下了尝试若无其事通过此处的灵梦。
 「ごめんねー。やっぱり調べておかないといけないことが増えちゃって」
 「抱歉啊。最近需要调查的事情有点多」
 「ピラミッドの事か。まあ、うちは平気だが、他の仲間が黙っていないんでね。あれからうちも調べたんよ」
 「那个金字塔吗。唉,虽然我不在意,但我的同伴里有在意的。在那之后我们也亲自去调查了」
 霊夢は急ぐ足を止めて、彼女の話に耳を傾けた。
  灵梦停下了赶路的脚步,开始倾听她说的话。
 「あのピラミッドは月の民の施設だと言ってただろ?でもな、もっともっと古くからある様なんだ」
 「你不是说那个金字塔是月之民的设施吗?但是啊,那个金字塔好像更久之前就在那里了」
 「え?」
 「啊?」
 「この聖域には古い妖怪がいる。その話によると、ピラミッドの場所には、あんな人工的な山になる前から自然の山があったと……」
 「这个圣域里有一些非常古老的妖怪。据他们所说,在金字塔所在的位置,早在现在这种人工的山丘之前就有着自然形成的山丘……」
 「その話、詳しく教えて」
 「这事,你仔细说说」
 「……とすると、月の民が作ったというのは嘘で、元々あった山を乗っ取った?」
 「……也就是说,月之民建了那个金字塔其实是假的,他们只是夺取了原本就有的山?」
 「その可能性もあるって話だ」
 「只是有这种可能」
 霊夢は頭を捻って考える。
  灵梦绞尽脑汁思考着。
 「私が確かめなきゃと思ったのは、董子……いや、外来人から聞いた話なんだけど、そいつ曰く、聖域にあると言われるピラミッドは十中八九、『浅間山』ではなく『皆神山』だって話で」
 「我想确认的事情,是从堇子……不是,是从一个外来人那里听来的,据她所说,在圣域里的金字塔,十有八九不是『浅间山』而是『皆神山』」
 「皆神山?」
 「皆神山?」
 「詳しくは無いんだけど、外の世界の長野県にある山なんだって。その証拠を探りに行こうと思ってたんだけど」
 「我并不是非常了解,但好像是在外面世界的长野县的一座山。我想去寻找关于这方面的证据来着」
 「なんで、外来人にそんな事が判るんだい?」
 「为什么一个外来人,会知道这种事?」
 「オカルトや都市伝説、陰謀論に詳しい奴でねぇ。皆神山は人工ピラミッドだという伝説があったんだけど、外の世界では忘れられた古い都市伝説なんだって。だから幻想郷に出てきたピラミッドは、幻想入りした皆神山なんじゃないかって」
 「那家伙非常了解灵异题材、都市传说和阴谋论。外面世界曾经有过皆神山是人造金字塔的传说,但好像是个被遗忘了的很古老的都市传说。所以出现在幻想乡里的金字塔,搞不好是进入幻想的皆神山」
 霊夢の説明にも熱が入る。どうも、神秘的な話は話者を昂揚させる魔力があるようだ。
  灵梦不知不觉间也热烈地讲解了起来。看来,神秘性的话题有着能让说话的人亢奋的魔力。
 「でも、その前から自然の山があったとしたらまた話が変わっちゃおうわね」
 「不过要是原本就有天然形成的山,那就是另一码事了」
 「ほう」
 「原来如此」
 ウバメには山の名前がどちらだとしても、そんなに興味なさそうだ。だが、人生の先達が若者にアドバイスを与える快感は判る。
  对于山的名字到底是哪个,姥芽并不感兴趣。不过作为人生的长者,她深知面向年轻人提供建议的快感。
 「話を合わせると、こういうことなんじゃないかな。元々古い山があって、その上に神社があった。その上に月の民が山を作った」
 「综合起来,是不是这样子。原本那里有着一座古老的山,上面有间神社。随后月之民在那上面又盖了一座山」
 「何の為に?」
 「为了什么?」
 「そりゃあ、神社の神様を閉じ込める為に、じゃないか? その神様と神社は月の民にとって触れられたくない過去なのかもしれん」
 「那应该,是为了把神社里的神明关起来,这样吧?那个神明和神社或许就是月之民不愿触及的过去」
 「あっ、てっきり月の民とあの神様は仲間かと思ってたけど……確かに」
 「啊,我一直以为月之民和那个神明是一伙的……但你说的确实」
 「施設の地下には化石の森や神社があったんだろ? つまり施設は山ごと地中に沈めるために上に創られた重石って事だ。上に載ってるピラミッドは、皆神山の伝説の影響であの形になったんだ。どうだ、この推測は」
 「那个设施的地下不是有化石森林和神社吗?也就是设施本身是为了把整个山埋在地底而建造的盖子。盖在上面的金字塔,则是因为受到了皆神山传说的影响而变成了现在这个形状。这个推测,你觉得怎么样」
 思った以上の鋭さで霊夢は感心した。排除される事に慣れている山姥ならではの、哀しい発想なのかも知れないと思った。
  灵梦不禁感叹这个推测可谓出乎意料的犀利。她不由得想到,这或许是习惯被人排斥的山姥特有的可悲的敏锐嗅觉。
 ――ニナと魔理沙があぜ道を歩いている。
  ——贝子与魔理沙走在田间小道上。
 「……お地蔵様には監視カメラが付いている。庶民を見張っているのよ。気を付けて」
 「……地藏像里面全都安着监控摄像头。他们在监视着庶民。你一定要小心」
 「そんなもん付けなくたって、地蔵 (あいつら) は見てるよ。見張ってるよ」
 「就算不安那种东西,地藏 (那帮家伙) 也是会看着我们的。他们一直都在看着」
 ニナの根拠のない被害妄想に、魔理沙は少し疲れ気味だ。
  听多了贝子毫无根据的被害妄想,魔理沙已经多多少少有些疲惫了。
 「しかし、本当の空の色は情報で聞くよりもずっと淡い。森の色は暗く、花の色は地味。出会いもストーリーもない」
 「不过,真实的天空的颜色比我在信息里面接触到的要平淡多了。森林的颜色也更加阴暗,花朵的颜色平平无奇。既没有出乎意料的相遇也没有什么正在进行的故事」
 「勉強になったか? 世界は知識で識るよりもずっと地味で普通なんだ。刺激的な出来事も、渦巻く陰謀もない。言葉や映像に惑わされていかん」
 「你学到了没有?这个世界就是比起知识里描绘的那样要更加平淡而普通。既没有激动人心的事件,也没有暗中席卷的阴谋。你可不能被话语和影像骗了」
 「ただ、月と太陽だけが想像の何倍も明るいわ。心の奥底では感動しているのよ」
 「不过,只有月亮和太阳比我想象中要明亮许多倍。我内心深处还是非常感动的」
 「それは何よりで」
 「那真是太好了」
 「今度は何処に連れて行ってくれるの?」
 「接下来你要带我去哪?」
 「そうだなあ、今まで自然ばかりだったから、ちょっと趣向を変えようか」
 「嗯,我刚才带你去的地方全都是大自然,也该换换口味了」
 二人の前には、ガラクタが詰まった廃棄物置き場の様なところが見える。その中には不釣り合いな和洋折衷の意匠が施された建物が見えた。道具の扱いに長けた人妖、森近霖之助が堂主の古道具屋、香霖堂である。
  在两人面前,是一片堆满了杂物的宛如废品回收站一样的地方。而在其中有着一幢和周围的杂乱完全不搭调的东西样式结合的建筑。这就是,擅长处置器具的人妖森近霖之助经营的旧货店,香霖堂。
 ——チリンチリン。
  ——叮铃叮铃。
 店内は薄暗い。しかしニナは暗いところには慣れているようで、気にしていなかった。それどころか、初めて見る物に目を輝かせていて、店内が明るくなったように感じた。
  店内有些昏暗。然而贝子看起来对昏暗的地方习以为常,对此毫不在意。非但如此,她的眼神在各种首次见到的物品面前熠熠发光,仿佛能够照亮整个店铺。
 「……え、これって噂で聞いたことのある奴じゃん」
 「……咦,这不是我听说过的那个东西吗」
 彼女は次々と商品を手には取っては、蘊蓄を語ろうとしていた。
  她将商品一个一个地拿在手上,试图讲解自己在脑海中积累的种种知识。
 「魔理沙、紹介してくれないか?」
 「魔理沙,能不能向我介绍一下她?」
 「こいつは、渡里ニナ、貝の妖怪だ。えーっと、何というか、今まで殻に閉じこもっていたのをこじ開けて引っ張り出してきたんだ」
 「这个家伙,叫渡里贝子,是贝类妖怪。呃怎么说呢,她之前一直都躲在壳里,我们把她的壳掰开把她拽了出来」
 「貝の妖怪……。店主の森近霖之助だ。ごゆっくり」
 「贝类妖怪……。我是店主森近霖之助。还请尽情观赏」
 ニナは折りたたみ式の携帯電話を手にとって興奮している。
  贝子无比兴奋地拿起一台翻盖式的手机。
 「これは、聞いた事有るわ。強い電磁波で身体が磁石になるとか言う奴でしょ?アルミホイル巻いた方が良い奴じゃ無い?」
 「这个东西,我听说过。这个是不是那个会发出很强的电磁波让人体变成磁石的东西?我们是不是该把铝箔纸卷在身上?」
 それを聞いて誰かが奥から出てきた。
  听到这番话后有人从房间里走了出来。
 「電磁波対策にアルミホイルを巻く?ふふ、それは廃れたオカルトですね。今や携帯電話は生活必需品となってしまったので、電磁波を拒絶すると生活が不便すぎてしまうので、誰も信じようとしなくなったオカルトです」
 「为了应对电磁波卷铝箔纸?呵呵,那已经是荒废的灵异说法了。如今手机已经成为了人们的生活必需品,拒绝电磁波会对生活带来诸多不便,所以已经没有人相信这种灵异了」
 魔理沙が「董子 (ねまえ) 、いたのか」と言った。
  魔理沙说「原来,堇子 () 在啊」。
 「オカルト?」とニナが聞く。
 「灵异?」贝子问道。
 「初めまして、ニナさん。オカルト研究家の宇佐見董子です」
 「初次见面,贝子小姐。我是灵异研究家宇佐见堇子」
 「えーと、渡里ニナです」
 「呃,我是渡里贝子」
 魔理沙が董子を引っ張って何かを耳打ちする。その瞬間、董子は目を輝かした。
  魔理沙将堇子拉到身边在她的耳边说了些什么。一瞬间,堇子的眼睛变得炯炯有神起来。
 「なるほど、貴方は隠された世界の真実を知っている、目覚めた者だと」
 「原来如此,你是了解了这个世界被隐瞒的真相的,觉醒者啊」
 「え?貴方はの人のなの?」
 「咦?原来你也是的人吗?」
 「ええ、まあ。私は貴方のような目をした方と会うのは慣れています。マスコミの情報に負けないよう日々自己研鑽し、正しい情報を探し求めている方だとお見受けします」
 「嗯,算是吧。我已经习惯与拥有你这种眼神的人相处了。我看你是一位不向媒体传达的信息屈服,每天都在自我钻研探求正确信息的人士」
 「お、おい」と、魔理沙が動きの読めない董子を止めようとするが、董子は「任せて」という感じで目配せした。
 「喂,喂」,魔理沙试图制止意图不明的堇子,但堇子只是用眼神告诉「包在我身上」。
 ——それから二人は談笑していた。完全に魔理沙と僕は蚊帳の外だ。
  ——随后二人相谈甚欢。魔理沙与我完全被晾在一旁。
 「貝の妖怪って言ってたけど、彼奴は何者なんだ?」
 「你说她是贝类妖怪,她到底是什么?」
 僕は魔理沙に聞いた。
  我向魔理沙问道。
 「今回の異変で生まれた新しい妖怪なんだ。だけど見ての通り妖怪の性質が歪んでいて、放っておくと脅威になるかもしれないのでこう教育してるんだ。まさか董子と相性が良いとは……でも、大丈夫かな」
 「她是在这次异变中诞生的新的妖怪。但正如你所见她作为妖怪的性质非常扭曲,放着不管可能会对所有人构成威胁所以我们正在教育她。只是没想到她会和堇子合得来……但是,这真的没问题吗」
 ニナと董子は大笑いしている。
  贝子与堇子大笑着。
 「えー?でも、現代医療を受けた人間の半分は既に遺伝子操作されているか、マイクロチップを埋め込まれてて……」
 「真的吗?但是,我听说接受现代医学治疗的人类有一半都被操纵了基因,或是植入了芯片……」
 「ニナさん。それは危険なオカルトよ」
 「贝子小姐。你所说的是危险的灵异传言」
 「ですから、私はマスコミが隠している真実であって、オカルトというような物ではなくて——」
 「所以说,我所说的是被媒体隐瞒的真相,而不是你所说的灵异——」
 董子は指を振ってニナの言葉を制した。
  堇子摇了摇手指打断了贝子的话。
 「オカルトには陰謀的なオカルトと、神秘的なオカルトがあるのです」
 「灵异分为两种,有阴谋论的灵异也有神秘学的灵异」
 「今更だけど、オカルトって何なんですか?」
 「那到底,什么是灵异?」
 董子は、この質問を待っていました、という顔をした。
  堇子的表情,仿佛在说,她正等着这个问题。
 「オカルトとは、隠された真実の事です。つまり、陰謀も神秘もオカルトです。ですが、前者は人間が自分の都合で隠すこと、後者は人間の為に世界が隠すことです。ニナさんの語っているオカルトはどっちかというと前者じゃないですか?」
 「灵异,指的就是被隐瞒的真相。换句话说,不论是阴谋论还是神秘学都是灵异。但是,前者是人类为了自己的便利而故意隐瞒,后者则是世界为了人类的好处而特意隐瞒。贝子小姐所说的灵异应该算是前者吧?」
 「そう……、なのかな?」
 「应该……,是吧?」
 「オカルト研究家の私は、その陰謀的なオカルトを危険なオカルトと呼んで警鐘を鳴らしています。何故なら、人間によるオカルトは信じる者とそれ以外を分断し、人類の未来に影を落としかねません。もし本当に陰謀が存在するのなら、それは曝かれなければなりませんが、曝かれないといけないオカルトという時点で矛盾を含んでいます。つまりそのオカルトは隠された真実とは呼べないのです」
 「我作为一名灵异研究家一直都称这种阴谋论的灵异为危险的灵异,向人们敲响警钟。因为,人类制造出的灵异会隔绝相信它和不相信它的人,为人类的未来带来阴影。如果阴谋真的存在,那么是有必要去揭发的,但既然灵异是需要被隐瞒的那么在这一点上就会形成自相矛盾。也就是说在被揭发的那个瞬间这样的灵异就不能再被称作被隐瞒的真相了」
 「んー、よく判んない」
 「呃,我不是很懂」
 「しかし、神秘的なオカルトは違います。それは人類を豊かにし、世界を美しくし、人生を楽しむする物なのです。これを私は美しいオカルト、と呼んで危険なオカルトと区別をしています。地上の情報に呑まれたとはいえ、幻想郷で生まれた貴方ならきっとこの違いが判ると思います」
 「但是,神秘学的灵异则不然。这样的东西可以丰富人类的生活,让世界变得更加美丽,让人生变得更加愉快。我称其为美丽的灵异,将它和危险的灵异区分开来。就算你已经被地表上的信息所埋没,但既然你出生于幻想乡那么你一定能够理解其中的差异」
 「その、美しいオカルトとは例えばどんな……」
 「哪些算是你说的,美丽的灵异呢……」
 「そうですね、例えば長野県にある皆神山が、幻想郷では人工ピラミドになっている、と聞きました。なんて美しいオカルトでしょ」
 「嗯,举例来说,我听说,位于长野县的皆神山在幻想乡变成了人造金字塔。这是多么美丽的灵异啊」
 流し聞きしていた魔理沙はハッとした。
  一直把堇子的话当作耳边风的魔理沙突然一惊。
 「今なんて? 皆神山?浅間山じゃないのか?」
 「你刚才说什么?皆神山?不是浅间山吗?」
 董子はニヤリと笑っていた。
  堇子狡黠地一笑。
 ──妖怪と外来人のトンデモ会談から数日後。
  ——距离妖怪和外来人的离谱对谈已经过了几天。
 理解者が現れたことが刺激になったのか、あれからニナの暴走は少なくなったようで、霊夢曰く妖怪達もひとまず安心したようだ。
  或许是知己的出现对她形成了刺激,贝子在那之后很少再失去控制,据灵梦所说妖怪们也暂时放下心来。
 「なるほど、董子とニナがそんなに相性良かったなんて……ま、予想付くか」
 「原来如此,堇子和贝子原来这么合得来……不过,也算是预料之中吧」
 「僕には何を言っていたのか判らなかったけどね。魔理沙もここに連れてきたのは偶然だったみたいだが、肩の荷が下りたって言ってたよ。ところで霊夢、君の心配事は解消されたのかい?」
 「我完全没听懂她们在聊什么就是了。魔理沙也说她会把她带到我这里纯属偶然,但这让她如释重负。那话说回来灵梦,你担心的事情解决了吗?」
 霊夢は少し深刻な顔をした。
  灵梦的神情有些凝重。
 異変解決の後始末として、魔理沙は暴走妖怪を幻想郷に馴染ませることを担当していたが、霊夢は……。
  作为解决异变的后续处理,魔理沙一直负责让失控的妖怪融入进幻想乡,而灵梦则是……。
 「実のところ、月の民の本当の動機は隠されたままにも感じるわね。このままでは、再び異変を起こされても対策は難しい」
 「说实话,我感觉月之民真正的动机仍然不见天日。这样下去,如果异变再次发生的话我们也很难应对」
 「完全解決したとも言いがたい訳か」
 「听起来很难说是完全解决了啊」
 「でも、感じたこともあるわ。地の底にいた神様は月の民の味方ではないのは確実ね。だとしたら、そこを幻想郷の味方にしてしまうのが正解だと思う」
 「不过,我也感受到了一些事情。位于地底的神明感觉的确不是月之民的盟友。这样一来,我觉得正确的做法是把神明拉到幻想乡这一边来」
 「なんでそう感じたんだい?」
 「为什么你会这么觉得?」
 「山姥の王の話からしても、陰謀的な月の民より、より神秘的だと感じるって。それに、味方だったら重石を使ってまでして地の底に閉じ込めないでしょ」
 「基于山姥之王所言,我感觉比起充满阴谋的月之民,神明是个更加充满神秘感的存在。而且,如果神明和月之民是一伙的那月之民何必要拿来当盖子把神明关在地底呢」
 霊夢の勘は必ず当たる。陰謀と神秘は隠されているという意味では同じだが、陰謀の裏にあるのは真実であり、神秘の裏にあるのはまた神秘である。霊夢の勘が当たるのは神秘を信じているからなのかも知れない。また、月の民はそういう神秘を恐れているのかも知れない。
  灵梦的直觉是必然会应验的。阴谋与神秘同样都是被隐瞒起来的,但阴谋的背后总是存在着真相,而神秘的背后则永远都是神秘。灵梦的直觉如此灵验或许正是因为她相信着神秘。与之相反,月之民可能畏惧着这样的神秘。
 外の世界の科学は実験で検証できないレベルに到達しているという。例えば物質を構築している素粒子を直接見た者は居ない。それは技術の問題とかではなく理論上不可能だからだ。だとするとその科学は既にオカルト的なのではないか。神秘を信じる美しいオカルトの世界は、また新しい神秘を生む。それは人類にとって希望であり、魅力であり、良心なのだ。
  据说外面世界的科学已经达到了用物理实验无法检验的地步。比如说没有人直接见到过构成物质的各种粒子。这并不是技术不到位而是直接观察粒子是理论上不可能做到的事情。这样一来这种科学与灵异又有何异呢。在相信神秘的美丽的灵异的世界中,永远都会有新的神秘被孕育出来。这正是人类的希望,是人类的魅力,也是人类的良心。
 もしかしたら、董子が言っていた美しいオカルトとは、実はそういうことなんじゃないか。僕も少し世界の神秘に触れた気がしたのだった。
  或许,堇子口中的美丽的灵异,指的正是这种事情。不知不觉间我也有了点触及到了这个世界的神秘的心境。
(めでたしめでたし)
(可喜可贺可喜可贺)

注释

  1. 系“菫子”误植,下同。
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